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品質保証と品質管理

今回は品質保証と品質管理について取り上げてみました。
製造業では顧客や市場に対する保証と信頼のために両輪として存在しているのが、品質
保証と品質管理です。
当社でも製造業のお客様だけでなく、製造業以外でも販売や物流、最近はカスタマーサ
ービスの分野でも品質に力を入れる企業様が増えた実感があります。
冒頭の一文でも添えた通り、品質を守るという活動の中で品質保証と品質管理という業
務が存在します。
割と大きな規模の企業だと、品質保証部と品質管理部が区分されて存在することも多い
と思います。
もっと企業規模の小さな企業でも機能を包含して品質を守る部署や社員があるというこ
とは現代においては当たり前になっています。
ISO9001に代表される品質を維持管理する仕組みを標準化する流れも定着したことによ
って、多くの企業様でも品質保証や品質管理に注力することも多いと思います。
ただ意外にも大手企業の社員であっても、品質保証と品質管理の役割りの違いを正しく
認識していない面もあります。
今回はそんな品質保証と品質管理の基本的なところを取り上げます。

両者の違いは実は明確になっています。
品質保証は顧客に対する保証を行うための業務であり、品質管理は製造側の維持管理を
正しく行うための業務を指します。
ネット上でも詳しく解説されているので、お時間があればぜひ色々な専門家の出してい
る情報など見ていただけると良いでしょう。
まず品質保証からです。
品質保証は商品やサービスが一定の水準で品質確保できているかを確認し、顧客に
安心して商品やサービスを利用していただくための活動です。
品質保証は市場や顧客に対する保証なので、企業のブランドイメージに対する信頼
を得るための重要な活動であることがわかります。
対して品質管理は開発・製造・販売する過程で問題が発生しないようにするための
活動です。
簡単にいえば、不良品や問題あるサービスが生じないように日々管理を行うことが
品質管理の活動となります。
品質保証が顧客や市場に対する買い手目線に対して、品質管理は社内の製造や輸送
といったものに対する作り手目線の活動です。
そのため、品質保証部や顧客や市場に対して責任を負う立場、品質管理部は社内の
製造や輸送などの業務が正しく維持されていることに対する責任を負う立場になり
ます。
多くの企業で品質保証と品質管理が業務だけでなく、部門として分かれていること
が一般的なのもこうした背景があるからです。
小さな規模の企業では両方をこなしていることもあります。
そのため、この両者が両輪としてうまく活動できていなければ事業は大きなリスク
を背負うことになります。
報道で色々な企業の品質に関する問題が公表されて、その度に多くの関係者が謝罪
の場で釈明をする場面を見ることも多いと思います。
顧客や市場に対してどういう考え方で品質を考えているか、これは品質保証の分野
になります。
それに対して、社内では実際にどんな取組みで顧客や市場に対して対応しているの
か、これは品質管理の分野になります。
品質保証も品質管理も品質を守るという点では同じですが、活動するフィールドが
異なるということも重要なところでしょう。
顧客や市場に対して保証する閾値を決めるのは品質保証であり、それを商品やサー
ビスでどこまで維持管理して達成するか、つまり検査やチェックで判定規格値を設
定するのが品質管理です。
たいていの場合は品質保証が設定する閾値よりも品質管理が設定する判定規格値の
方が厳しくなっています。
そうした考え方によって万が一問題が生じても、顧客や市場には問題が生じないよ
うに徹底されている、それが品質保証と品質管理の大きな違いになります。

もちろん、どちらかが手を抜いてしまったり、いい加減な設定を行ってしまえば大
きな経営リスクを背負うことになります。
検査規格が設定されているにも関わらず、製造や輸送などの現場がこれを守ってい
なければ顧客や市場から見放されることになります。
品質保証の考え方が緩く、この程度でも大丈夫だろうと高を括ってしまうと、その
後で大きなツケを払わされることになります。
経営上からいえば不良や問題はゼロにしたいのが本音ですが、実際には様々なパラ
メータがある中ではゼロは理想論に過ぎません。
これは有形無形に関わらず同じです。
そのため、経営上許される範囲でのバッファーというものが、品質保証の閾値にも
品質管理の規格値にもあります。
こうして何重にもバッファーが掛けられていることが多いです。
それでも想定外のことが起きることもあり、これは何も社内だけの問題ではありま
せん。
個人の生活でも買って来た野菜が外からではわからなかったのに、自宅で包丁で切
ってみたら中がとても使えるものではなかったということがあります。
製造に関わらず仕入れてきたものが使えない、約束したものと違っていた、そんな
ことも多くあります。
知らずに使ってしまえば不良品を作ることになり損失となります。
使う前に気づいたとしても使えないことで仮に返品ができたとしても、代わりのも
のを探したり手配したり、多くの費用や時間のロスが発生します。
品質保証はこうした社内以外の調達品であったり、作るために必要な電力や水とい
ったものに対しても厳しい視線を注ぐ必要もあります。
そうしたこともあって、一般的には品質保証の方が活動すべきフィールドが広いと
いうところもあります。

このブログをご覧になっている方の会社でも品質という言葉は常に飛び交っている
のではないかと思います。
今回はかなり大きなフレームで書いてみましたが、無責任な対応だけでなく経営へ
のインパクト必要最小限にコントロールするのも品質では重要なところです。
意外に検査やチェックをしているから大丈夫、検査や確認を二回しているから大丈
夫という企業様も多いのが実態です。
いくら検査や確認をしたからといって、適切に行っていなければ意味がありません
し、無駄なことをしていれば本来の利益を削っていることにもなります。
当社でもこうした保証・信頼と利益とのバランスを重視したご提案を企業様には行
っていますが、意外に偏った指導やコンサルティングを行うところも多く、残念な
面もあるのが正直なところです。
やはり、適切なバランスと対応が品質の肝であり、意味合いや役割などをしっかり
理解して日々行っていくことが企業様にとっても使命です。
特に用語や意味合いなどは普段から正しくご理解されれば幸いです。
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