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品質管理の課題

今回は製造に関する話題を取り上げてみました。
品質管理に関するご支援を当社でも行っていますが、その中で課題となるのがノウハウや知見の
伝承といった内容です。
最近はドキュメント化も進み、デジタル化による管理も進む中で、知見のアナログな部分がこう
した面に反映しきれていないといった面もあります。
いわゆる現場の勘というものになります。
多くのものがデジタル化されて数値化されたり、言語化されてドキュメントやマニュアルに落と
されてはいます。
製造条件が変わるたびにこうしたものも変更されていきますが、条件が変わることによる見直し
で壁に当たるといった場合も度々あります。
どうしてその数値を閾値としたのか、なぜそのような表現で記載されたのか、こうした肝心な部
分が知見として残しきれておらず、先人の頭の中だけに残されているといったものがあります。
最近は現場の高齢化だけでなく、定着率の問題などもあって伝承ができないという問題が増加し
ていますが、その中で確実に伝承できていないのがこうした数値化や言語化の背景です。

製造現場が歴史があればあるほどこうした課題は増える傾向があります。
これは製造そのものだけでなく、生産技術や品質管理といった業務でも同じです。
製造の場合は機械や環境が数値化されて管理されることが多いので、もちろん課題はあってもデ
ジタル化も自動化もしやすい面があります。
しかし、管理面については計測数値の挙動や現場の状況を見て、すぐに判断できるだけの知見が
実際に弱くなっている面があります。
品質問題が発生してから気がつく、兆候があっても気づけない、現場やモノを確認せずに数値だ
けで判断したということによって問題を大きくしてしまう傾向が強いように感じます。
かつてであれば、品質管理の担当者が五感で何となく兆候を見出していたのを、そうした知見が
しっかりと伝承されずに表面的な事実だけにとらわれてしまうといったことが多いです。
現場には様々な情報が飛び交っていますが、こうした変化をとらえるだけの情報が数値や言語に
入っていないというのが大きな要因です。
これらは長年の経験や実際に三現主義と呼ばれる実態を見る考え方から常に生まれてきましたが
、こうしたものは伝えにくいという性格を持ち、個人の感性によってズレも多少あるという一面
があります。
また、当然のことながらこうした経験を積んでこなければ感性を高めることはできません。
数値化や言語化する段階でこうしたものまで組み込まれることが重要でしょうが、それはかなり
難易度が高く難しいのが実態です。
研修でも伝承ゲームというものを実際にやっていただくことがありますが、業種や職種を問わず
参加者は苦戦します。
特に言語化するのは難しく、できるだけ簡単でわかりやすい基準なども言葉で言われて理解でき
ても、現場で飛び交う感覚的なところでまとまってしまう現状があります。
これがさらに時間を経過することで問題化しているのが今の製造現場かもしれません。

品質に関わる数値や言語は品質管理だけでなく、品質保証・生産技術・設計と多くの部署にも影
響を与えます。
数値よりも言語が正しく伝わらないという面があり、更に外部に仕事を委託する場面でも同様に
問題が発生します。
最近は現場作業者に外国籍の人がいたり、製造現場が海外にあったり、ドキュメントも多言語化
する中では正しく伝わらないファクターも増えています。
言語化については日本語から英語の段階で躓くことも多く、これは日本語の段階での適切な言語
化がなされていないことが問題になっています。
文章がうまくないという意味ではなく、表現が適切ではないことが問題です。
当社でもドキュメント化にあたっては言語化の面で色々なご支援をしています。
例えば、ある作業を映像で見ていただいて、品質に関わる重要なポイントを言語で表現していた
だくようなことをやると、数人いるだけで差が生じることもよくあります。
また、同じ内容で書かれていても、知らない人にはまったく通じない内容で書かれているといっ
たことも多々あって、伝承のためには何の効果もない文章が出来上がるのも見てきました。
今後は更に伝承のバーが上がっていく中では、より適切な言語化スキルは重要になります。
また、定着の悪さの一つにマニュアルの書き方といったものもあって、言語化を適切に行わなか
ったツケが回るといった問題もありました。
当社ではこうした言語化の部分を特に重視してご支援を行っています。
もしこれからこうした取り組みを進める、実際に進めたが問題が多くて使い物にならないといっ
たお悩みがあればぜひご相談ください。
もちろん、品質以外の製造や技術面、更には販売や物流などでも同様なお悩みがあればぜひご相
談ください。
まずは適切な言語化を進めることがより伝承をスムーズに繋げられるということでご理解いただ
ければ何よりです。
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